戦国武将の名言・格言を現代に置き換え、学んで人生に活かしていくコーナーです。読んでくださった方々の参考になれば幸いです。
「気長く心穏やかにして、よろずに倹約を用い金銀を備ふべし。倹約の仕方は不自由なるを忍ぶにあり、この世に客に来たと思へば何の苦しみもなし。」伊達政宗
短気にならず、気を長くしていきましょう。イライラしたりカリカリすることなく心を穏やかにしましょう。
そして、贅沢をせず質素倹約を心がけていざというときのためにお金を貯めましょう。倹約は、不自由なものです。その不自由さを我慢する事が必要なのです。
この世には客として生まれてきたのですから、何か不自由や不満が湧き出てきたとしても、客なんだからそんな事言ってられません。そう考えれば、倹約が苦しいとか嫌になったりすることはありません。
といった意味です。
日本昔ばなしに出てくるようなシチュエーションで考えてみますか。
例えば今日、自分は大雪の中見知らぬ土地に追いやられてしまいました。お金がなく、泊まる宿も無かったところ、親切にも泊めてくれるお家が見つかり、そこにお邪魔したとします。
しかしそのお家もお金がありませんでした。
親切にご飯を出してくれてもそれが自分の苦手な食べ物で、さらにその家の寝室がとても狭かったり、汚かったとします。
これに対して文句言えますか?という事ですね。
言えませんよね…。
なぜなら親切にも泊めてくれる人に対してこの食べ物は嫌いだとか広い部屋が良いとかなんて、何様だという話になります。泊めてくれるだけでありがたいのですから。
これと同じで、節約してお金をためている時も、タクシー使えば楽が出来るのにとか、お菓子食べたいけどやめておくとか、節約することによってムカついたりストレスためたりしてはいけないという事を教えてくれているわけです。
なぜなら、私達はこの世に客として来ているわけですから、客としての配慮をする必要があるということなのです。不自由であってもそれに対して文句をつけず、忍ぶことが必要ということです。
イライラや文句を我慢するのではなく考え方の根本を変える面白い格言だと思いました。
そりゃ人間は欲が際限なく湧き出る生き物です。私も酒が飲みたい、食べたいものを食べたいときに好きなだけ食べたい、タクシーで通勤したい、買い物はグレードを一つ上げたものを買いたいとかまぁ考えだしたらきりがないです。
でも子育て中でそもそも酒を飲む時間がないということもありますが、それ以外についても欲を抑えなければいけません。「あ~あ、独身時代なら好きにお金使えたのになぁ」なんて思うこともあります。
でも家族のためにお金を稼ぎ、子供の将来のために節約をしなければなりません。そんな中でこの格言に出会い、そもそもの考え方の視点を変えることでボヤキも減っていきました。客として生まれたと思うことで、我慢ではなく感謝の気持ちも生まれたくらいです。
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