してみせて 言って聞かせて させてみる(上杉鷹山(うえすぎようざん))

私は新米リーダーです。チームを率いていると、自分はこれが出来るからメンバーもできるだろう、だからメンバーにこれを頼もうなんてこと考えてしまいます。それも自分と同じ工数でできるはずという思い込みで指示を出してしまいます。

しかし、それでうまくいくはずがありません。なぜならメンバーは自分ではないからです。同じタイミングでチームに入り苦楽を共に共にしてきたメンバーならともかく、入れ替わりの激しいIT業界、そんな竹馬の友みたいなメンバーはなかなかいません。すぐに入ってきたメンバーに古参と同じことを求めてしまってはみんな不幸になるだけです。

ちょっと脱線したので話を戻しますと、新規参画者に古参のレベルを無意識に求めるとまずもちろん失敗します。「え?できないの?だって経歴書にこれやってたって書いてあったよね?」「面談でできるって言ってたじゃないか・・・なんでこれがわからないのだ。。」ということの方が多いです。

そうなりますと、必要なことは教育です。ただこの忙しいし変化の激しいIT業界、教育に時間をかけすぎるのも難しい。しかしやらねばメンバーは戦力になりません。一度私は失敗しました。

そのメンバーのPCを操作して見せながら「これをこうして、ここをクリックして、この設定はこれこれこうして、そんでこうすればこうなるからよろしくね」というざっとした説明しかせずに仕事を振ってしまいました。その結果、「すみませんこれわかりません」「これってこういうことですか?」「ここで動かなくなっちゃったんですけど。。」「なんかエラーが大量に出てきました」「なんかこの操作した方がいいと思ったんでこうしてみたらおかしくなりました」ということが起き続けました。

ざっとした説明が原因なので、そうであればしっかり教育する必要があります。

「してみせて 言って聞かせて させてみる」上杉鷹山(うえすぎようざん)

まず、私が私の画面で作業の手順や作法をやっているところを見せます。こう操作する、このショートカットキー使うとやりやすい、ウインドウはこう並べておくとやりやすい、この処理はこのファイルのこの部分に書いてある、これはこうビルドする、とかを画面を見せて私が操作して見せます。

その時、メモが出来るように丁寧に言って聞かせるようにします。画面見せてるんだから言うことは代名詞とか略しちゃっていいだろうってなるとメンバーは見てわかった気になるだけです。いざ自分でやるとなると「あれ?どうやるんだっけ?」となってしまうため言って聞かせる部分も大事です。

その後、自分でさせてみてそれを見守ります。「もう大丈夫でしょ?じゃ、私は自分の作業に戻ります」となるとメンバーは「・・・どうしようわからない」で固まるかもしれません。見守って、詰まりそうなときに助け舟を出してあげて困らないよう成功体験をさせると自信がつきうまくいくようになりやすいです。

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