「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。」徳川家康
「人生というものはまるで重い荷物のように悩みや辛いことや苦しいことが多い。そしてその重荷を背負って長い道のりを歩いていくようなものだ。だからこそ忍耐や辛抱と努力を重ねて、急がずに焦らずゆっくり進んでくことで歩み切ることができる。」という意味です。
人生そのものが大荷物をデフォルトで担いでいるようなものです。人間関係、仕事や勉強の悩み、体調、生活そのもの、お金、などなど数多くの荷物を背負っていく必要があります。
長い道のりを重い荷物を持ちながら走ろうとすれば転んだり体を痛めてしまうかもしれません。それにそもそも疲れます。しかし人生は休んでいられません。歩き続けないと生きていけません。その長い道のりの中でも人生のステータスが変わっていく事で、重荷はどんどん重くなっていくかもしれません。
さらに言えば人間は「将来こうなろう」「お金を稼ごう」といったゴールを設定するとなるとそのさらにどんどん重くなるかもしれない大荷物を持ちながらそこを目指すことになります。そう言ったゴールがないにしても天寿を全うするというゴールが人間にはもともと設定されているはずです。そんな中、ゴールに急いでいこうとすると上手くいかなかった時に挫折感がとても大きくなります。
挫折したとしても、人生は途中でへばってしまってはゴールに辿り着くことができなくなってしまいます。挫折感の中で重荷を背負いながら歩かないといけなくなるのです。急ぎにより挫折し、そしてその時であっても重荷はのしかかってくる、これでさらに焦ってしまうかもしれません。そうなると収拾がつきません。
生き急ぐから辛くなってしまうのです。そうならないためにも、自分に合ったペースというものを見つけて一歩一歩着実に進むことが大切なのです。ほかの人は自分より早いかもしれません。でもそれを見て焦って急ごうとすると、途中で挫折してしまいます。
急がすゆっくりと、「人生長いのだからやりたいことが上手くいかなければ別のやり方を試してゴールに向かって歩いて行こう。」という姿勢でいればそこまで挫折感が大きくなることは無いはずです。急がないことが余裕をもってゴールにたどり着ける方法です。
ただでさえ大荷物を背負って歩いているわけですから、「重い荷物を背負っているからゆっくり行かないと後がきつくなる」ということを認識すると、気負う必要もなくなります。
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