「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」武田信玄
人というものは必ずどこかで役割がある。人々が集まってこそそのさまざまな役割で国を作り運営していくことが出来る。部下を適材適所で配置し役割を与えることで活きてくる。そして部下や国の民たちに思いやりを持って接し、情けをかけることで味方となってくれる。逆に思いやりもなく情けをかけることもなくぞんざいに扱えばその人は敵となってしまう。という格言です。
これは戦国時代の武士だから当てはまるわけではありません。現代社会にも通用します。人は社会、人は会社、人は部署、部下には思いやりを持って接する事で働いてくれて、ぞんざいに扱えば競合他社に転職してしまう、そんなところでしょうか。
思いやりもなくただこき使うだけでは部下は離れていきますし、離れていくどころか競合他社へ行ってしまいます。戦国時代では戦争での敵になりますが現代社会でも極端な言い方をすれば敵といういい方はあてはまりますね。
思いやりを持って部下と接するのって何でしょうね。会社としては福利厚生を充実させるという選択肢はありますが、ただ福利厚生のサービスと提携するだけでなく、部下をちゃんと見ているかが大事です。部下が気持ちよく働けるために何をケアしてあげるかといった事を考える必要があります。
いろんな福利厚生のサービスを会社として契約し、観光地の宿泊施設を安く使えるようにしてもらうとかそういったこともとてもありがたいですが、そうではない人もいるかもしれません。例えば家族のお世話をしなければならな人は「そういう事よりも、休みや早退がしやすい職場環境を整えてほしい」と考えているかもしれません。
そこに気づき、ケアできる制度を整えることでその人は助かり、会社のために働こうという気持ちが持続できます。持続することにより転職した方がいいのかなという気持ちも消えます。
そこで武田信玄のやったことを書いていきます。
まず、戦いでけがをした兵士のために温泉を掘りました。兵士たちは傷をいやすことが出来ました。命がけの戦いをしてもらう兵士たちに対し、労いゆっくり回復してもらおうという信玄の心遣いですね。
報奨金制度も創設しました。戦いで武功をあげた兵に対し、領地の金山でとれた金を報奨金として与えたのです。これはモチベーションが上がりますね。
さて、部下の兵士とは違いますが信玄堤という堤防を築きました。川が氾濫し農業に打撃を与えてしまうことが多々ありました。農民はそのたびに大変な思いをしていました。その農民をいたわり、安心して農業が出来るように堤防を築いたのです。
武田信玄というと戦国最強の怖い武将のイメージがありますが、こういった思いやりの心があったからこそ団結した強さを発揮できたのかもしれませんね。
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