金のみで人は動くにあらず(大谷吉継)

「金のみで人は動くにあらず」大谷吉継

人はお金や利益によってのみ動くのではない、それぞれの理由があって動くのだ、という意味です。

では利益ではないとなると、何が理由に挙げられるでしょうか。この時代ですと、「この主君のためなら命も投げ出せる」や、武士には領地があるので「この地を守りたい」であったり「ここで動かねば武士である意味がない」といった事かもしれませんね。ただ単に戦が好きなだけという人もいたかもしれませんが。

それを現代でとなるとこうなりますかね。「この人についていって仕事がしたい」「この仕事をやり遂げたい」「この仕事でスキルをつけたい」といったところでしょうか。

自分自身の仕事もお金のためということは前提として大事ですが、「好き」であったり「使命感」や「目標としたい上司」、「スキル」を理由に入れるとより一層やりがいが生まれるのではないかなと思いました。

また、部下や周りを巻き込んで仕事をしていくときもこの格言は必要になると考えます。

まず、自分自身の人望がないと「なんだこいつ」「いつもそんなでもないのに急に熱くなって面倒くさいな」と冷めた目で見られたり最悪離れていってしまいます。普段から自分自身が「ついていきたい尊敬される上司」になれるよう努力しておかないと人望はない状態になります。

ついていきたくもない人から「金やるからこれやって」といわれても「はぁわかりました」でテキトーに終わらせられてしまうのが関の山です。やる気なんざ起きませんもらえるお金の分チャチャっとやっておけばいいだろうで終わってしまいます。

あとは仕事がどれだけ世のため人のためになるかにより使命感を認識できます。仕事はお金のためですが、この仕事をしたことでお金ではない何を得られるか、世の中にどんな役に立つかを共有できればやる気も変わってきます。

また、メンバーが何を目標目的に参画しているかを把握し、そこに当てはめられる仕事を割り振ることも重要です。今までやってきたスキルを伸ばしたいのか新しいスキルを得たいのかで「この人はこれが得意だからこれをやってもらう」「あの人は新しい技術を得たいみたいだからこれに挑戦してもらおう」といった割り振りをしてみんなでWin-Winになるようにするといいです。

ただし、義務のようになってしまうと単なる押し付けになりますし、やりがい搾取になります。定時の範囲内でどれだけ情熱を傾けられるかということが重要だと考えます。逆手にとって悪用してはイカンということです。

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